エアグルーヴとは?伝説のレースや子孫の情報をご紹介!

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エアグルーヴという馬
知っているでしょうか?

ルーラーシップや、フォゲッタブルの
活躍時期を知っている人ならその血統を
調べて母がエアグルーヴということを
知ったという人はいるかもしれません。

1996年から1997年に活躍した馬で
この頃競馬を始めた人にとっては
もしかしたら聞いたことがない人も
たくさんいると思います。

しかし昔から競馬をやったことがある人に
今までで1番強かった牝馬は?

と聞くと、ジェンティルドンナやウオッカを
抑えてこの馬が
1番に上がることも多々あります。

それほど競馬ファンの
記憶に
残る名牝となったのです。

今回はその名牝、エアグルーヴについて
ふりかえっていきたいと思います。

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エアグルーヴの成績/戦績は?

まず、エアグルーヴの戦績、
成績から見ていきましょう。

成績:19戦9勝
主な勝ち鞍:オークス、天皇賞秋、札幌記念、
大阪杯、チューリップ賞、マーメイドステークス

1995年にデビューをして、
デビュー戦は2着に敗れました。

しかしそのあとの未勝利戦は
1.1倍の人気で完勝

3歳時には、
桜花賞ステップレースのチューリップ賞で
2着に5馬身をつけての圧勝。

しかし、桜花賞制覇も期待されたが、
熱発により桜花賞を回避しました。

熱発明けで臨んだオークスでは
1番人気で臨み、ファイトガリバーを
抑えて勝利しました。

秋は調整に苦しみ、ステップレースには出ず、
直接秋華賞に出走しました。

結局、10着と惨敗。
さらにレース中に骨折に
骨折が判明して、長期離脱。

5歳時には、
6月の復帰戦マーメイドステークスを勝利。

さらに8月は札幌記念に出走して、
ジュニュインなどを抑えて勝利しました。

そのあとの天皇賞秋では
バブルガムフェローを抑えて勝利。

17年ぶりの天皇賞秋の制覇になりました。

そのあとのジャパンカップでは
ピルサドスキーに負け、2着。

有馬記念ではシルクジャスティスや
マーベラスサンデーに負け3着と敗れましたが、
古馬秋三冠を見事に走り切りました。

そして6歳時、初戦の当時G2の大阪杯を勝利して
次の鳴尾記念では2着。

宝塚記念では3着に敗れました。
そのあと、札幌記念では58キロを
背負いながらも勝利

天皇賞には向かわず、
エリザベス女王杯からジャパンカップ
というローテーションが組まれました。

そのエリザベス女王杯では1番人気に
支持されましたが3着に敗れてしまい、

そのあと臨んだジャパンカップでも
エルコンドルパサーに
敗れてしまい2着になりました。

ラストランの有馬記念。

レース中に落鉄した影響もあって
グラスワンダーの5着に終わりました。

競馬最強世代の中、牡馬に負けず天皇賞秋や
ジャパンカップ2年連続2着など
すさまじい記録を残したエアグルーヴは
最強牝馬といわれました。

エアグルーヴの獲得賞金は?

ではそのエアグルーヴの獲得賞金
いくらなのでしょうか。
獲得賞金:8億2196万6000円

この獲得賞金をほかの牝馬と
比べてみたいと思います。

ジェンティルドンナ:17億2603万
ブエナビスタ:14億7886万
ウオッカ:13億3356万

獲得賞金では劣りますが、
何といってもエアグルーヴの世代は
周りが強かったですからね。

スペシャルウィークにエルコンドルパサー、
サイレンススズカにグラスワンダー。

それゆえ勝ちきれないことを
考えると十分です。

エアグルーヴ・伝説のレース動画を紹介!

それでは実際にエアグルーヴが走った
レースの中で伝説ともいわれる動画を
いくつか紹介したいと思います。

1.チューリップ賞

まずエアグルーヴが3歳時に
走った桜花賞トライアル。

チューリップ賞です。

阪神芝1600m チューリップ賞

事前の人気は1番人気に
2歳牝馬王者のビワハイジ、
そして2番人気にエアグルーヴでした。

直線で早めに抜け出したビワハイジを
あっさりとらえて
最後は5馬身も突き放して完勝

新たな最強3歳牝馬の登場となりました。

その勝ちっぷりからも
今年の3歳牝馬路線は
この馬を中心に回ると確信されました。

2.天皇賞

2つ目にエアグルーヴが
4歳時に出走した天皇賞秋です。

東京芝2000m 天皇賞秋

この年の天皇賞秋の人気は
1人気が1.5倍のバブルガムフェローでした。

その人気に次いで
2番人気だったのがエアグルーヴです。

宝塚記念2着、そして毎日王冠で1着。

前年の天皇賞秋でも1着になっていた
バブルガムフェローがここでも連覇を
するだろうというのが戦前の予想でした。

大逃げするサイレンススズカを
とらえにかかるバブルガムフェロー、
そしてその外からエアグルーヴ。

この2頭が抜け出し
直線残り100mのたたき合い。

その結果バブルガムフェローを
首差抑えて完勝

牝馬がこの勝ちっぷり。
名勝負であり、場内も騒然としていました。

3.札幌記念

最後に1998年にエアグルーヴが
出走した札幌記念です。

昨年も制しているこの舞台。
しかし鳴尾記念、宝塚記念と2連敗で
やや不安の残る中、秋のG1路線に向けて
どのような走りをするか注目されました。

札幌芝2000m 札幌記念

サイレントハンターや、
アラバンサが出走する中、1.3倍の1番人気。

人気は圧倒的ですが、
やや不安もどこかにありました。

しかしレースは先行策から抜け出した
エアグルーヴが後続を3馬身ちぎって完勝

復活劇をしっかり見せてくれました。

その完勝ぶりは何も心配がいらないということを
ファンに示したレースにもなりました。

エアグルーヴの血統は?

そのような強いエアグルーヴ。

母や父はどんな馬なのでしょうか。
どんな血統なのでしょうか。

エアグルーヴの父はトニービン。
母はダイナカールという血統です。

父トニービンは平成三強種牡馬とも
いわれ一時代を築きました

そのトニービン産駒と言えば
東京競馬場が得意ということが有名で、
実際にエアグルーヴ自身も東京競馬場でオークス、
天皇賞秋の制覇という風に適性を見せています。

母ダイナカールは現役時代、
オークスを勝った名牝です。

それゆえ子供のエアグルーヴも
オークスを勝ち母子オークス制覇という
偉大な記録を達成しました。

エアグルーヴの性格って?

次にエアグルーヴの性格
どうなのでしょうか?

エアグルーヴと言えば、
秋華賞のパドックの時に、

カメラのフラッシュに驚いて、
レース前に体力を使い果たしてしまい、
レースに集中できなかった。

という話がとても有名です。
そこからパドックでフラッシュを
たくのが禁止になりました。

その話からすると、
子供っぽい性格をしていて、
少しのことも気になるという気性でした。

あまりレース中は見せませんでしたが、
時折そういうところは垣間見えていましたね。

エアグルーヴの脚質は?

エアグルーヴはどの位置から
競馬を進める馬だったのでしょうか。

エアグルーヴの脚質について
見ていきたいと思います。

エアグルーヴは基本的に馬群中団やや後方から
レースを進める差し馬でした。

持ち味の切れ味を生かして、
後方から一気の差し脚を
披露することがとても多い印象です。

エアグルーヴの騎乗騎手は誰?

エアグルーヴと言えば武豊が
騎乗していた印象があると思いますが、
武豊だけではありません。

エアグルーヴには
合計4人の騎手が乗っています。

デビュー戦から3戦を担当したのが武豊です。

そのあと、阪神3歳ステークスを迎えますが、
この時の鞍上はマイケルキネーン騎手です。

武豊騎手は先約の関係でイブキパーシヴに
乗るため騎乗することができませんでした。

次のチューリップ賞、
ここも武豊ではなくオリベエペリエが鞍上
なりました。

この時武豊は中山競馬場で
ヤングジョッキーズワールド
チャンピオンシップがあったため
騎乗することは出来ませんでした。

しかし次走オークスから、
翌年ジャパンカップまでは
再び武豊に戻りました。

その次走、有馬記念では鞍上にオリベエペリエ。
この時武豊騎手はマーベラスサンデーに
乗るため騎乗することができませんでした。

翌年の大阪杯から、札幌記念まで再び武豊。

そしてエリザベス女王杯、ジャパンカップは
武豊騎手が騎乗停止で乗ることが
できないため横山典弘騎手。

ラストラン有馬記念では
再び武豊騎手のもと走り切りました。

エアグルーヴの馬主は?

エアグルーヴと言えばエア一族。
この馬主はいったいどういう人なんでしょうか。

エアの冠名で有名なこの馬主は吉原舞文
(今は名義が株式会社ラッキーフィールド)で、
代表的な所有馬として

  • エアグルーヴ
  • エアジハード
  • エアシャカール
  • エアメサイア
  • エアスピネル
  • エアエミネム

などたくさんの有力馬を所有してきました。

職業は東京鉄鋼の社長であり、
1部上場も果たしている超大手企業ですね。

エアグルーヴの産駒は?

エアグルーヴの子供は今もつながる名牝血統。
あのドゥラメンテもエアグルーヴの
血統から来ています。

そのエアグルーヴの産駒について
見ていきたいと思います。

産駒は全部で11頭います。

  • アドマイヤグルーヴ
  • イントゥザグルーヴ
  • サムライハート
  • ソニックグルーヴ
  • ザサンデーフサイチ
  • ポルトフィーノ
  • フォゲッタブル
  • ルーラーシップ
  • グルヴェイグ
  • ラストグルーヴ
  • ショパン

この中で今も現役で
走っているのがショパンです。

1000万以下ですが元気に走っています。
(2018円5月現在)

この中で何頭かピックアップして
紹介していきます。

アドマイヤグルーヴ

父はサンデーサイレンス。

エアグルーヴの初年度産駒であり、
エリザベス女王杯連覇などすごい記録を達成。

その子のドゥラメンテは2冠達成など
エアグルーヴの血統は根強く生き残っている。

ルーラーシップ

父はキングカメハメハ。
3歳から引退までG1の一線級で活躍。

クイーンエリザベス制覇や、
宝塚記念2着など国内G1制覇には
恵まれなかったが、

エアグルーヴの久々の大物ということで
注目されその注目通り活躍。

種牡馬としても活躍しており、
キセキやダンビュライト、
サンリヴァルなどこれからも
楽しみな馬が盛りだくさん。

エアグルーヴが美人といわれるのは?

馬の顔にもかわいいやかっこいいなどあります。

その中でエアグルーヴは美人といわれました。

それはなぜなのでしょうか。
エアグルーヴの顔の流星は
ほかの馬にはない少し独特な形をしていて、
表情もどこかクールビューティな顔
していたため美人といわれていました。

エアグルーヴの死因は?

しかしそのエアグルーヴに突如悲報
訪れました。

2013年4月突然の死亡ニュースが
飛び込んできました。

エアグルーヴの死因は何なのでしょうか。

エアグルーヴが出産を終えた後、
突如の内出血で子供と入れ替わるかのように
なくなったとのことです。

20歳とのことでした。
どの馬にも死は訪れるものですが
悲しいものは悲しいです。

まとめ

今回は競馬絶頂期に
君臨した名牝エアグルーヴについて
詳しく見てきました。

近頃ようやく、
ジェンティルドンナやブエナビスタ、
ダイワスカーレット、ウオッカなど
活躍する牝馬が多く見ることができますが

当時はなかなか牡馬が強く牝馬が牡馬を倒して
G1制覇などめったにありませんでした。

しかもフロック勝ちではなくしっかりと
長年活躍して年度代表馬にもなりました。

その活躍ぶりは今子供たちに引き継がれていて
エアグルーヴの血統が
血統表に載りつづけています。

一生忘れることのない
名牝エアグルーヴを覚えていてください。