競馬の出走する頭数! レースは最大何頭まで走れるの?

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競馬の中継を観ていると

ウマ

フルゲート

という言葉が出てくることがあります。

これは、競馬場やレースによって
出走できる頭数が決まっていて
その限界の頭数のことを指す言葉です。

今回は、そのフルゲートにまつわる話題を
ご紹介していきたいと思います。

  • 1つのレースに出走できる頭数は
    何頭までなの?
  • 何頭からレースが行われるの?
  • 競馬場によってフルゲートの数が
    違うのはなぜ?

こんな疑問を中心に、探っていきましょう。

出走可能頭数には、どんな秘密が
あるのでしょうか?

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競馬の出走は最大18頭まで!

現在の日本の競馬では、1レースに出走できる
最大頭数は18頭となっています。

しかし、時期や距離、使用コースなどによって
細かく変わってきます。

例えば、東京・中山・京都・阪神の
主要4場では芝コースでフルゲート18頭の
設定がありますが、

重賞以外の1月~3月のレースでは
最大16頭だったりします。

またAコース使用時は最大18頭という距離でも
Cコース使用時は最大16頭というような
ケースもあるので、その時々によって
フルゲートの数が違ってきます。

変わらないのは、

今の日本の競馬で19頭以上が
レースに臨むことはない

ということです。

競馬場により出走可能頭数は違うの?

フルゲートの数は、

  • 競馬場の幅員
  • コーナーの半径
  • スタート地点から最初のコーナーまでの距離

など、様々な要因から決められています。

先ほどご紹介した主要4場や改修で大きくなった
新潟競馬場や中京競馬場は、最大18頭ですが

ローカルで小回りである札幌競馬場、
函館競馬場、福島競馬場、小倉競馬場は
最大16頭という設定が多かったりします。

すべての競馬場の距離別の出走可能頭数を
書くと相当のスペースが必要ですので、
参考までに東京競馬場と札幌競馬場の距離・
コース別の出走可能頭数表を書いておきます。

■東京競馬場出走可能頭数

距離AコースBコースCコースDコースダート
1200m12
1300m16
1400m1818181616
1600m1818181616
1800m18181816
2000m18181614
2100m16
2300m18181816
2400m1818181816
2500m18181818
2600m18181818
3400m18181816

■札幌競馬場出走可能頭数

距離AコースBコースCコースダート
1000m14141412
1200m161616
1500m141414
1700m14
1800m141414
2000m161616
2400m12
2600m141414

出走可能頭数に制限がなかったってホント?

現在の中央競馬では18頭が最大の
出走可能頭数なのですが、1960年までは
頭数の制限がありませんでした。

その後、徐々に出走可能頭数が減少していき
現在の18頭に落ち着きました。

なぜ、1961年から出走頭数の制限が
導入されたか想像がつくでしょうか?

ゲートと18頭立てが関係している?

1961年に競馬界では、1つの改革とも
呼べる出来事がありました。

それは、

ウマ

スターティングゲートの義務化

それまでは、何頭でも出走することが
できましたが、ゲートの導入に伴い、
出走上限が32頭に設定されました。

時代とともに、安全性の確保や
射幸心を抑えるために、少しずつ
出走可能頭数が減らされ
1992年に現在の18頭となりました。

18頭立ては馬連の導入との関係している?

最大出走可能頭数が18頭となった1992年は
馬連が導入された年と重なっているため
関係性が気になる所ですが、明確な資料は
公開されていませんでした。

それまでは20頭が最大出走頭数でしたが、
20頭立ての馬連だと190通り、
18頭立てだと153通りに抑えられるので、
馬連導入に伴う

射幸心を煽る

という反論を抑えるために、最大出走頭数を
減らしたという見方はできるかもしれません。

最低5頭でレースは成立する?!

出典:https://www.tripadvisor.jp/

最大出走可能頭数が決められているように
レースを成立させるための開催基準頭数
というのも決められています。

  • 3歳未勝利…5頭
  • その他…4頭

この条件を満たさない場合、競走不成立となり
レースが行われません。

過去にはスーパーカーと呼ばれた
マルゼンスキーがオープン特別に出走する際
タイムオーバーを恐れた、
他の陣営から回避が続出。

競走不成立になる可能性があったものの
マルゼンスキーがレース走れるように
気を聞かせた別陣営が、管理馬を送り出し
レースが成立したという例があります。

登録馬が増えた現在のJRAでは、出走馬が
集まらなくて競走不成立というケースが
起きる可能性は、極めて低いですが、

競馬の認知度が、今ほど高くなく
登録馬の数も少なかった昭和の時代には
スーパーホースが出走する際に
競走不成立になる可能性があったようです。

まとめ

今回は、競馬の出走可能頭数に関する
話題をご紹介しました。

競馬の出走可能頭数は

  • 競馬場や距離、コースによって変わる
  • ゲートが導入される以前は、制限がなかった
  • 馬連の導入と同じタイミングで現在の18頭に
  • 一部のレースを除いて4頭以上集まらない場合
    競走不成立でレースが行われない

という特徴があります。

競馬場ごとの特徴については、
こちらの記事もご参照ください。
⇒競馬場のコース! 特徴&傾向を競馬場ごとにご紹介!

このように出走可能頭数が決まっているため
G1などの重賞レースでは、賞金順で
出走権が与えられたりしているわけです。

大レースの前哨戦を予想する場合には、
レースに出走可能な賞金額を持っている馬か
否かにも注目するのも予想に役立ちますので

G1の出走可能頭数や賞金も
気にしてみてください。