競走馬は馬肉として処理?! 引退後の競走馬はどうなるの?

競馬場で多くの人の夢(とお金)を乗せて
走っている競走馬。華やかな現役生活は
3年~5年ほどと、馬の一生の中では
わずかな時間です。

そんな競走馬が引退した後、
どう過ごしているかご存知でしょうか?

一部の人は

馬肉にして処理される

と言ったりしているようですが、
実際の所はどうなのでしょう?

  • 種牡馬
  • 繁殖牝馬

というのは想像がつくかもしれませんが
他にも選択肢があったりします。

以外と知られていない競走馬の余生について
今回は、ご紹介していきたいと思います。

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競走馬が馬肉となる割合は9割相当ってホント?

ネット界隈で、一部の方が

競走馬の9割が馬肉になる

と書いたりしていますが、本当なのでしょうか?

長い間、競馬界では

引退した馬の後を追うな

という傾向がありました。
これは、現役時代に活躍できなかった
多くの馬が殺処分されていた
時代背景から言われていた言葉です。

殺処分と、いくつかの馬の
エピソードが合わさって
「9割が馬肉にされる」という
表現に変わっていったと思われます。

引退後の馬の余生についての正確な
データはありませんが、実際は
9割が”繁殖に上がれない”という
割合でしょう。

近年では、動物保護の観点から
安易な殺処分は避ける動きがあり、

出来るだけ面倒を見ようと
競走馬の余生についても様々な
取り組みがされています。

まずは、主な競走馬の引退後の
仕事を見て行きましょう。

種牡馬&繁殖牝馬になるのは競馬界のエリート

優秀な遺伝子を遺すのが
サラブレッドの宿命ですが、
その血を遺すことが許されるのは
ごく一部の馬だけになります。

繁殖牝馬として母になる馬、
種牡馬として父になる馬は
現役時代に活躍して、さらに血統面でも
ある程度の裏付けのある馬だけ。

まさにエリートのみが、手にすることができる
第二の馬生と言えます。

牝馬の場合は、牧場ゆかりの血統だったりすると
血筋を大事に守ろうとする傾向がありますが
種牡馬の生存競争は、現役時代以上に熾烈。

2年~3年で、別の用途に転用となる馬も
珍しくありません。最後まで種牡馬として
活躍できるのは、エリート中の
エリートなのです。

地方競馬の競走馬になることもあるってホント?

ある程度活躍した馬だとしても
似たような血統の馬が多かったり、
まったく需要のなさそうな血統だと
繁殖に上がれないケースがあります。

特に牡馬に多いのですが、中央競馬では
成績が頭打ちになったとしても
深い砂で相手関係が少し楽になる
地方競馬に移籍するケース。

もうひと花咲かせるために
環境を変えるという方針です。

中央競馬で何勝もしているような馬ならば
元々の能力が高いため、環境が変わって
リフレッシュした効果で、輝きを取り戻す
こともあります。

地方で活躍した後に、再び中央に戻ってくる
というケースまであったりします。

リトレーニングして乗馬の馬となる場合も!

競馬のレース以外でサラブレッドが
活躍できる場所の1つが乗馬となります。

そのために、乗馬に転用できそうな
馬の場合は、リトレーニングを施される
こともあります。

乗馬に転用できる可能性があるのは

  • 気性が穏やかな馬
  • 運動しても大丈夫な脚元の状態

というのをクリアしていることが条件。

速く走ることを求められていた競走馬時代と
変わって、ゆっくりと騎乗者の意図に沿って
動けるようにトレーニングされていきます。

近くの乗馬クラブを調べてみると
重賞で活躍した馬が在籍していることもあるので
気になる方は、探してみてください。

知名度抜群の馬だけが功労馬・のんびりと余生を送ることが出来る

重賞戦線で活躍した馬の場合
功労馬繋養展示事業の対象となり
毎月、助成金が交付されます。

2018年現在では10歳以上で

  • JRA重賞勝ち馬…2万円
  • 交流重賞勝ち馬…1万円

が、支給されています。

こういった条件に当てはまる馬や
知名度が高く、余生を見てくれる
オーナーが見つかった馬、

牧場にとって大きな貢献をしてくれた馬
功労馬として、悠々自適の余生を
送ることができます。

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安楽死システムが整備されるきっかけ・ハマノパレード事件とは?

1973 宝塚記念 ハマノパレード

ここまでは、無事に競走生活を
終えることができた馬の余生について
ご紹介してきましたが、アクシデントなどで
現役中に急逝した場合は、どうでしょうか?

重度の骨折や腸ねん転など、予後不良と
診断された場合、安楽死の処置がとられ
荼毘にふされるのが、現在のシステムです。

しかし、その昔は安楽死ではなく、
故障直後に、屠殺場に送られ、馬肉として
世に出回るということもありました。

1973年の宝塚記念に優勝した
ハマノパレードは、その次に出走したレースで
重度の故障を発症し、
予後不良の診断がくだりました。

予後不良と診断された場合は、苦痛を
和らげるために、即座に薬物による
安楽死の処置がとられます。

しかし、何の処置もされないまま
ハマノパレードは屠殺場に送られ
その日のうちに、馬肉として
市場に出回ってしまったと言われています。

このハマノパレード事件をきっかけに
故障を発した競走馬の屠殺は
基本的に行われなくなり、
現在のシステムが整備されていきました。

引退馬が活躍できる環境作り・サンクスホースプロジェクトとは?

【引退馬にセカンドキャリアを】サンクスホースプロジェクト 紹介動画

競走馬が馬肉にされるという機会は、
ほとんどなくなっていますが、引退後に
別の用途になった後に、屠殺される
というケースはいまだにあります。

そんな状況を少しでも打破するために
引退馬が活躍できる環境を整える動きを
現役のホースマンが行っているのが
サンクスホースプロジェクト
というもの。

JRAの角居勝彦調教師が発起人となり
大竹正博調教師や二ノ宮敬宇元調教師、
武豊騎手や福永祐一騎手も賛同している
第二の馬生を創出するためのプロジェクトです。

引退馬にリトレーニングをし、
乗馬やセラピーホースとしての
キャリアを歩める素地を作り

さらにその後は養老馬として、
天寿を全うできる環境づくりを
目指しています。

G3優勝馬のベルーフやオグリキャップの
血を引いて話題を集めた
ストリートキャップなど
リトレーニングに励んでいます。

  • 月額1000円でプロジェクトを応援
  • 月額4000円で引退馬の一口馬主
  • ふるさと納税や寄付で支援

などで、リトレーニングの費用や運営費を
賄いながら、引退馬の情報を管理して
ファンが会いに行ける環境づくりに動いている
プロジェクトです。

まとめ

今回は、競走馬の引退後の馬生について
ご紹介してきました。

  • 後世に血を遺せるのは、極めて一部の馬だけ
  • 中央競馬を引退しても地方に行って走る馬もいる
  • 予後不良の馬が馬肉になることは無い
  • 引退馬のための取り組みが広がりつつある

といった内容でした。

競走中の事故などで命を落とした馬については
こちらの記事をご参照ください。
⇒競馬で落馬すると安楽死になる?実際になくなった名馬一覧

日本では馬が活躍する場所が、まだ少なく
引退後の馬には支援が必要というのが現状です。

しかし、少しずつ支援の輪が広がっていて、
レースで観ていた馬に、身近で接することが
できる場所も増えてきています。

少し余裕がある時に、競馬で楽しませて
もらったお礼を乗馬や募金などで
還元してみるのはいかがでしょうか。

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