晩秋の淀を彩る最強牝馬決定戦
エリザベス女王杯。
- マリアライト
- ダイワスカーレット
スイープトウショウという
グランプリホースなどや
フサイチパンドラ、アドマイヤグルーヴ
というクラシックホースの母が
制したレースです。
一方で、アパパネやブエナビスタ、
エアグルーヴといった
名牝が勝利に届かなかったという
歴史もあります。
名牝たちのドリームレースと言える
エリザベス女王杯の歴代のレースを分析。
そこから見えた、傾向の一部を
ご紹介していきます。
エリザベス女王杯の傾向! 脚質や血統によって異なる?
競馬場:京都競馬場
距離:芝2200m(外回り)
出走条件:3歳以上牝馬
という条件で行われるエリザベス女王杯。
3歳牝馬が古馬のお姉さんに
初めて挑戦するレースです。
そのために力関係の把握が
難しい面もあります。
まずは、このレースで好成績を収めている
脚質や血統を見て行きましょう。
レースは先行馬が不利! 差し馬がレースを制すってほんと?
過去10年のエリザベス女王杯を見ると
道中5番手以内だった馬が3勝
10番手付近の馬が7勝と
差し馬有利の傾向が出ています。
これは、京都の外回りコースで
実施されるため、直線が400mほどと
差し馬に十分な距離があるからだと
考えられるでしょう。
とは言え、完全な追い込み脚質は分が悪く、
差し~先行差しぐらいの
そこそこ好位につけられることが
優勝争いする上で重要と言えそうです。
レースに強い血統や産駒はあるの?
過去10年でディープインパクト産駒が2勝、
アグネスタキオン、スズカマンボ、
マンハッタンカフェ産駒が1勝と
サンデーサイレンス系が強い傾向が見られます。
一方で、キングカメハメハ産駒は
3着止まりとなっているので
スピードを持った血統の馬に
有利な条件だと言えます。
レースに強い馬年齢は何歳?
過去10年の勝ち馬の年齢を見てみましょう。
3歳馬4勝、4歳馬4勝、5歳馬2勝
と5歳馬までが全てを占めます。
古馬に開放された1996年以降を見ても
6歳以上の勝利はなく、熟女には
厳しいレースです。
また、2200mという微妙な距離だからか
リピーターが目立つレースでもあります。
96年以降で、連覇が3頭、
それ以外に9頭が2年連続で
馬券圏内に入っています。
前年、馬券に絡んだ3歳馬4歳馬は
押さえておきたい所です。
エリザベス女王杯は内枠が不利ってほんと? 外枠有利と言われる理由!
過去10年のエリザベス女王杯の
枠順別の傾向を見てみると
2枠:2勝2着1回3着1回
3枠:2勝2着1回3着2回
と優勝馬の過半数が内枠に入った馬です。
京都の外回りコースは、
最後の直線に入って70mぐらいの地点で
内回りコースと合流します。
その地点の内ラチが、一瞬なくなるので
内に潜り込んでいた馬が
進路を確保しやすい形態となっています。
こういった点が内枠有利の傾向として
現れているのでしょう。
ただし、枠番別成績で最も
馬券に絡んでいるのは8枠。
3勝2着2回3着1回となっています。
エリザベス女王杯は荒れる? 歴代のレースを検証!
エリザベス女王杯は荒れるの?
と聞かれると、荒れにくいというのが
答えだと思われます。
過去10年間で1番人気が7度
馬券に絡んでいますし、
1番人気が絡まなかった年も
2番人気、3番人気が圏内に来ています。
歴代のレースを見ると
大荒れは期待できませんが、
こんな配当がついた年もありました。
1着クイーンスプマンテ(11番人気)
2着テイエムプリキュア(12番人気)
3着ブエナビスタ(1番人気)
馬単:250,910円
3連単:1,545,760円
という高配当になりました。
ただし、この荒れ方は例外。
この年は、馬連が97番人気での決着でしたが
過去10年、馬連は10番人気以内の
組み合わせでの決着が7度。
大穴狙いは禁物のレースです。
エリザベス女王杯の得意な騎手は誰?
エリザベス女王杯が得意な騎手を
探してみましょう。
ミルコ・デムーロ騎手が2連覇中。
ムーア騎手がスノーフェアリーで2勝。
ルメール騎手が1勝と過去10年では
外国出身騎手の活躍が目立つレースです。
古馬に開放されてからを見ると
武豊騎手が4勝、吉田豊騎手が2勝と
現役では、デムーロ騎手を合わせた
3名が複数勝利を挙げています。
まとめ
晩秋の女王決定戦
エリザベス女王杯の傾向について
見てきました。
- 父サンデーサイレンス系
- 3歳~5歳馬
- 1枠~3枠もしくは8枠
- 馬連は人気どころで
- 外国出身騎手
簡単にまとめると
上記のような傾向がありました。
11番人気→12番人気で決着した
年の印象が強く、荒れる印象も
あるかもしれませんが、
相対的に平穏なレースです。
ある程度、点数を絞りながら
1点当たりを厚く行く方が
傾向にはマッチしそうです。
古馬と3歳馬の初対戦となる
レースですので、今後の牝馬戦線を
占う大一番とも言えるかもしれません。
名牝への道を歩むきっかけをつかむか?
この勝利を手土産に繁殖に上がる馬か?
世代交代と合わせると、より楽しめるのが
エリザベス女王杯かもしれませんね。
エリザベス女王杯の過去10年分の
レース結果もご紹介しています。
過去レース動画も紹介しているので
合わせてご覧下さいね。